こんにちは。
かいです。
今回は「日銀のETF買い入れの功罪」について紹介します。
日銀がETF買い入れを始めたきっかけ
日銀がETF買い入れを始めたきっかけは2012年からスタートしたアベノミクスの影響です。
アベノミクスで「大胆な金融政策」・「機動的な財政政策」・「民間投資を喚起する成長戦略」という「3本の矢」が提言されました。
その内の「大胆な金融政策」の1つが、日銀の行うETF買い入れです‼️
日銀が印刷した日本銀行券を株式市場に供給することで、円の価値を下げインフレを促すことを目的としています。
現状
日銀は現在、ETFの買い入れ額を年間12兆円としています。
そして日銀が買い入れているETFは、①日経平均株価に連動するもの、②TOPIXに連動するもの、③J-REITに連動するものです‼️
ちなみに2021年1月27日の参議院予算委員会で、日銀の黒田総裁は「現時点で試算すると12兆~13兆円の含み益がある」と発表しました。
日銀のETF買い入れの良い点・悪い点
次に日銀が行なっているETF買い入れの良い点と悪い点を紹介します。
日銀のETF買い入れの良い点
日銀がETF買い入れをすることで良い点は、以下の通りです。
①株価が上がる
②買い支えができる
株価が上がる
日銀が定期的に莫大な資金を市場に流すことで、株価が上がります。
実際に黒田総裁が2013年に任期についてから、ETFを爆買いすることで日経平均株価は右肩上がりでした。

そして現在では日経平均株価が3万円台に突入するなど、今後も影響を及ぼしそうです。
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買い支えができる
日銀がETFを買い入れることで、買い支え効果が発生しています。
これにより下落幅が限定され、日経平均株価などの指数が極端に下落しないようになりました。
日銀のETF買い入れによる悪い点
日銀がETF買い入れをすることで悪い点は、以下の通りです。
①市場機能の崩壊
②日銀の出口戦略が不透明
市場機能の崩壊
中央銀行である日本銀行が市場の株式を買い占めると、そもそも市場機能が崩壊してしまいます。
実際に日経平均株価は3万円台に突入したりしていますが、実体経済は不景気で株価とのギャップが凄いです💦
これこそ「市場機能の崩壊」と言っても過言ではないでしょう😇
日銀の出口戦略が不透明
日銀が現在買い入れているETFですが、その処分方法がまだ決まっていません。
仮に保有ETFを一気に売却しようものなら、日経平均株価などが超大暴落し、日本経済が崩壊します😇
しかしずっと買い入れることも現実問題不可能です…💦
このようなジレンマを抱えているのが、日銀のETF買い入れ政策です。
まとめ
日銀が行なっているETF買い入れ政策。
それには当然ながらメリットとデメリットがあります。
私個人的には日銀のETF買い入れ政策は、投資家を潤わせてるだけだと思っています。
なのでもし「自分は得をしたい!」と思う人がいれば、日銀にあやかりましょう笑
最後までお読みいただきありがとうございました😊
【参考文献】