こんにちは。
かいです。

今回は「【中高生向け】適切なお金の借り方」というテーマで執筆します。
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この記事を書くきっかけ
私は高校3年生の時に、よくわからずに奨学金を借りる契約(法律的に言うと、「金銭消費貸借契約」)をしました。
今は大学で法律学を勉強し、株式投資の勉強もすることで適切にお金を借りる仕組みを知りましたが、普通の人たちは意外と知りません。
むしろ昨今、若い人たちの間で奨学金を借りすぎて返済できないといった「奨学金破産」の問題や、「分割払い」「キャッシング」「リボ払い」によって支払い不能になる問題などが多発しています。
【参考】
リボ払いは危険!?借金が膨らんでしまう仕組みや脱出方法を解説 | リーガライフラボ どうしても欲しい、10万円のコート。でも、まとまったお金がない。こんなとき、リボ払いにすると、銀行や消費者金融でお金を借り www.adire.jp
これらの原因はすべて「適切なお金の借り方」を理解していないからです。
そこで今回は中高生向けに奨学金などをメインとした「適切なお金の借り方」について説明したいと思います。
PART.0 金銭消費貸借契約
お金を借りる契約は、「金銭消費貸借契約」と呼ばれます。
今回紹介する「奨学金」「キャッシング」「カードローン」はすべてこの契約です。
そしてそれ以外の「分割払い」と「リボ払い」は、金銭消費貸借契約ではありませんが、間接的にお金を借りている状態となります。
奨学金
奨学金とは、高校や大学に進学するためにお金を借りられる制度のことです。
日本では①給付型奨学金と②貸与型奨学金の2種類があります。

出典:東京新聞
給付型奨学金
給付型奨学金とは、返済不要の奨学金です。
つまり借りたお金がそのまま貰えるのです😳
日本の場合「給付型奨学金」は、[家庭の収入が一般より少ない]か、[学業成績がメチャクチャ良い]人しか審査に受かりません。
つまり「給付型奨学金」の審査は、結構厳しいのです💦
貸与型奨学金
貸与型奨学金とは、返済義務のある奨学金です。
この貸与型奨学金の中にも①無利子型奨学金と②有利子型奨学金という2種類があります。
無利子型奨学金は、借りた額と同じ金額を返済すればいいです。
例えば100万円借りたのなら、100万円返すといった感じです。
一方、有利子型奨学金は、借りた金額以上のお金を返さなければなりません。
例えば100万円借りて年間1%の金利がついているとすると、1年間で返済しなければならない金額は101万円となります。
なお1年で一気に101万円を返済できる人はなかなかいないので、返済期間を5年や10年とする人もいます。
仮に10年間で支払うとした場合、トータルで返済する金額は1050120円となります。
↑このようになるのは、毎年1%分の利子が掛け算されるからです。
このような仕組みを「複利」というので、もし興味のある方はこちらの記事をご覧ください。
「貸与型奨学金」は給付型奨学金より審査が緩く、一般的な家庭の人やそこそこの成績の人でも審査通過します。
奨学金は借りない方がいいのか?
奨学金には返済義務のない「給付型」と返済義務のある「貸与型」の2つがあると説明しました。
そして「貸与型」の中にも、有利子型のものと無利子型のものの2つがあると紹介しました。

給付型は置いといて、貸与型の場合返済しないといけません。
では貸与型奨学金は借りない方がいいのでしょうか?!
個人的には、「進学して真剣に勉強するのなら借りた方がよく、そうでないのなら借りない方がいい」と思ってます‼️
現時点の奨学金の利子は、年利0.2%ほどです。(固定金利)
昔と比べ利子が少なくなり、返済負担も減っているので借りる人からしたらお得となっています‼️
なのでお金はないけど勉強する意思のある人は、奨学金を利用するのはアリです😊
リボ払い
この記事をお読みの方の中に、高校生もいらっしゃることでしょう。
高校生の間は自分自身の意思でクレジットカードを作れませんが、大学生になると自分自身でクレカを申込めるようになります😊
クレカを申し込む時に、よく「自動リボ払いにしませんか?!」と提案されますが、絶対にやめましょう‼️
リボ払いとは、毎月々一定金額を払うという制度です。

出典:三井住友カード
一見便利に見えるこの制度ですが、大きな落とし穴があります。
それは「利子がメチャクチャ高い」ことです‼️
リボ払いによる利子は、だいたい年間15%程度です。
つまり100万円をリボ払いにしたら、年間15万円分上乗せして返さないといけないのです😱
これを何年も跨いで返済し続けると、利子に利子がかかりお金を返しても減らなくなる状態となります…💦
あとで説明する「キャッシング」と同じく、リボ払いは消費者金融からお金を借りているのと同じ意味になりますので、お金に困りたくない人は絶対に使わないようにしましょう‼️
分割払い
分割払いとは、文字通り「分割して支払う」ことです。
クレジットカードで分割払いをすると、だいたい2.3.4.6.12回と選べると思います。
ほとんどのクレジットカード会社では、2回払いまでは無料で3回払い以上は利子がかかります。
そしてその利子は、リボ払いやキャッシングといったものとほぼ同じパーセンテージとなります。
なので基本的に分割払いも使ってはいけません。
そして万が一使うとしても2回が上限でしょう。
キャッシング
キャッシングとは、「消費者金融やクレジットカード会社からお金を借りること」です。
キャッシングは借りた金額によって上限金利が異なりますので、下記をご参照ください。
10万円未満⇨20%以下
10万円以上100万円未満⇨18%以下
100万円以上⇨15%以下
キャッシングの場合、だいたい上限金利くらいの利子が適用されています。
キャッシングは高利貸しに該当し、毎年これによって多くの方々がお金を返せなくなって自己破産するなどしています。
なので余程のことがない限り、手を出すべきではありません‼️
【補足】
キャッシングできる上限金額は、貸金業法の「総量規制」というものによって規定されています。
上限金額は年収の3分の1までとなっているので、仮に年収300万円の人なら100万円までとなります。
学生の場合、安定した収入がないのでクレジットカード会社ではキャッシング枠を与えられませんが、消費者金融の窓口に自ら赴いた場合は10万円ほど付与されるかもしれません。
ただ借金ということに変わりはないので、気をつけてください‼️
カードローン
カードローンとは主に銀行がお金を貸してくれるキャッシングのことです。
そして金利は消費者金融とほぼ同じです。
銀行の場合は、貸金業法の対象外なので「総量規制」が適用されません。
つまり年収の3分の1以上貸しても良いことになっています。
今後は消費者金融のキャッシングよりカードローンの返済ができなくて破産する人が多くなるかもしれません…
万が一借りて返せなくなってしまったら…
※お金を返せなくなって困っている人以外は、この章を飛ばしてください。
この記事では、基本的にお金は借りない方がいいという結論です。
しかしどうしても借りないといけない時があるかもしれません。
その時借りたお金が、複利によって膨らんで返せなくなった場合、どうしたらいいのでしょうか?!
日本には①任意整理、②民事再生、③自己破産の3つの手続きがあります。
任意整理
任意整理とは、債権者との交渉により毎月の返済額や返済方法を調整し、無理なく完済するための債務整理です。

出典ならびに引用:アシロメディア
個人(民事)再生
個人(民事)再生とは、借金を最大90%減額し、残った借金を3~5年で返済していく裁判所を通した手続きです。

出典ならびに引用:アシロメディア
自己破産
自己破産は破産申立書を裁判所に提出し、免責許可をもらうことで借金を免除(ゼロ)するための手続きです。

出典ならびに引用:アシロメディア
いずれの制度もアシロメディアさんのサイトにて詳しく説明されていますので、より詳しく知りたい方はご参照ください。
適切なお金の借り方
✅基本的に高利貸しは借りてはダメ
✅奨学金は勉強するやる気のある人なら借りてもOK
↑こんな感じです
高利貸しの基準ですが、年利5%以上なら基本的に高いと思った方がいいでしょう。
ちなみに奨学金は「給付型奨学金の審査がダメなら貸与型(無利子)、無利子のもダメなら有利子で!」といったように申込できるので、皆さんもダメ元で給付型から希望しましょう‼️
まとめ
中高生向けと言っておきながら、内容は意外とディープなものでした。
しかし、今回紹介したこれらの知識は学校で教えてくれない割に、非常に重要な知識です‼️
逆にこれらの知識を知らずに生きていると、もしかするとお金に悩まされる人生となるかもしれません…💦
「バカは高い金を払わされて騙され続ける!」
ドラゴン桜で桜木弁護士が言っていた言葉です。
きちんとこの記事を読んで、「適切なお金の借り方」を学び、今後の人生が困らないようにしましょう‼️
【参考文献】
リボ払いの特徴と利用上の注意 | クレジットの利用 | 消費者のみなさまへ | 一般社団法人日本クレジット協会 www.j-credit.or.jp