こんにちは。
かいです。
最近SBIホールディングスvs新生銀行のTOBが話題ですよね。
【関連記事】
そんなわけで今回は、敵対的TOBの対応策について紹介したいと思います😆
敵対的TOBとは
敵対的TOBとは、買収される側の企業の経営陣から同意を得ずに株式公開買付を行うことです。
TOBについては以前詳しく紹介した記事がございますので、そちらをご覧ください😁
【参考】
敵対的TOBの対応策
株の持ち合い
まず大前提として、株式会社の株とはいわば所有権を証明する書類です。
そしてその株数によって会社をコントロールできるため、会社にとっては命同然です😳
なのでその大事な命(株)を有効的な企業や個人に前もって渡したり、企業同士で株の持ち合いをすることで第三者から買収されにくくする予防策を「株の持ち合い」と言います‼️
ポイズンピル(毒薬)
ポイズンピルとは、敵対的TOBの時に敵対的買収者を除く既存の株主に市場価格を大幅に下回る価格で新株予約権を発行して買収者の持ち株比率を低下させる手法のことです。
これを使われると、買収者は新株も買う必要が出てきて買収費用が当初の予定より高くなります。
その結果、買収意欲を削ぎ敵対的TOB失敗へと促します‼️
ちなみに敵対的TOBの場合、この手法がよく用いられるそうです☺️
ゴールデンパラシュート(金の落下傘)
ゴールデンパラシュートとは、TOBに際して、「買収対象会社の経営陣が解任されるような場合には、巨額の退職慰労金を支払わねばならないといった仕組みを定めてお」き、買収が成功しても大量の資金を流出させる仕組みで買収意欲を削ぐ手法です。
※「」内は、コトバンクより引用
スタッガードボード(捻じられた役員会)
スタッガードボードとは、取締役の改選時期をずらし、一回の改選で全ての取締役を変更しない(できない)ようにする手法です。
いわゆる買収された後の時間稼ぎのようなものですね。
ホワイトナイト(白馬の騎士)
ホワイトナイトとは、敵対的買収を仕掛けられた企業の経営陣が、友好的な会社(ホワイトナイトと呼ぶ)に有利な買収条件を出してもらい、敵対的買収から企業を防衛する手法です。
半沢直樹(第二シリーズ)でもありましたよね☺️
【参考】
焦土作戦(クラウンジュエル)
焦土作戦とは、買収される側の企業で収益性の高い事業や技術を第三者に売却することで自社の魅力を下げ、買収者が成功したとしても旨みをなくす手法です。
この手法は、ライブドアvsニッポン放送(フジテレビ)の時に用いられました😳
詳しく理解するには、こちらの動画がわかりやすいのでご覧ください↓
パックマン・ディフェンス
パックマン・ディフェンスとは、敵対的TOBを仕掛けられた側が逆に仕掛けた側を買収する手法です。
仕組みは以下の通りです。
現在、日本では買収の対象となっている企業が買収を仕掛けている企業の株式の4分の1を取得すると、買収を仕掛けている企業が保有する株式の議決権は失われる。それを利用した買収防衛策である。
※コトバンクより引用
この手法は仕掛けられた側の企業に多くの資本がある場合に使われるそうです。
こちらも半沢直樹でありましたね☺️
MBO(マネジメント・バイアウト)
MBO(マネジメント・バイアウト)とは、経営者や従業員が既存株主から自社株をすべて買い取り、上場廃止を実施して買収できなくする手法です。
まさに力技ですね😅
最後に
敵対的TOBは大人たちが血みどろになって戦い合います。
そこには人間味があり、外から見る分には楽しいです笑
SBIホールディングスvs新生銀行の敵対的TOBでは、新生銀行側がどのような対応策を用いるかまだはっきりしていません。
しかし、上記のいずれかが必ず用いられます。
そのニュースが発表されたときに、「あぁ〜そういえばこの手法は、かいブログで読んだな!」と思っていただけたら嬉しいです😆
最後までお読みいただきありがとうございました😊
【参考文献】
コトバンク
MBO|証券用語解説集|野村證券 野村證券のMBOのページ。資産運用や退職金・相続などのご相談なら野村證券。株、投資信託、債券、ファンドラップ、NISAなど www.nomura.co.jp
スタッガードボードとは|金融経済用語集 – iFinance スタッガードボード(期差任期制度)は、取締役の改選時期をずらし、一回の改選で全ての取締役を変更しないようにすることをいいまwww.ifinance.ne.jp